BMS Starter Pack 2022とは、Windows上で動作するフリーの音楽ゲームパッケージです。そもそも"BMS"とは、ビートマニアシリーズを模したシミュレーターやフォーマットの総称であり、音や映像・ゲームにおけるオブジェ配置まで含めた楽曲データを自作することもできるため、1998年頃から2023年の現在に至るまで多くの「BMS作家」がオリジナルやカバーの楽曲データを制作・発表しています。

　このようにBMSはとてもエキサイティングで面白いものではあるのですが、最大の欠点として導入の煩雑さが挙げられます。楽曲データは一箇所ではなく、各作者のWebサイトや各種BMSイベントなどバラバラに公開されている上、1曲ずつダウンロードしてインストールする手間はもちろんのこと、Beatorajaなどに代表されるBMSプレイヤー本体の導入も容易ではありません。

　そこで、BMS StarterPackでは、BeatorajaというBMSプレイヤー本体と150曲(2018～2022より各年30曲ずつ)のBMS楽曲データを同梱し、導入の手間を最小限に留めています。楽曲データについても、特に高品質な作品を厳選しており、音楽ゲームに収録されているものをメインとしてなるべくジャンルを偏らせずキャッチーな作品を中心に収録しています。

　さらに、元々単独で公開されている楽曲を集めて収録しているため、難易度バランスに偏りのないよう新規に譜面を制作し追加しています。また、Beatoraja向けにパッケージをチューニングしている為、LR2では正常に動作しないものも入っています。

　音源はBMSというフォーマットの特性上ファイルサイズが大きいため作者が公開している低容量版を優先していますが、映像は高画質版がある作品はBeatoraja用に収録しています。

　このBMS Starter Packをきっかけに、少しでもBMSに興味を持っていただければ幸いです。